性感染症とエイズ

  

 性行為によって移る病気を性感染症と言う。
 英語ではsex transemitted diseaseと言うので、略してSTDと言う。
性行為によってうつる病気を全て性感染症と言うようになって、かつての
「性病」と言う言葉は今や死語となってしまった。
 性感染症の原因となるものは色々挙げられているが、この中で
最も恐れられているのがエイズである事は御存知の通りである。
我々の外来でも、最近若い人の性感染症が目立って増えてきたような
印象をうけている。この殆どは性器クラミジア感染症と淋病、或いは
両者の混合感染である。1999年の厚生省の報告によると、
日本人口10万人当たり性感染症の患者数は540.6人で、女性は男性の
1.32倍であった。そのうち最も多いのが性器クラミジア感染症で183.8人、
次いで淋菌・クラミジア以外の性器炎179.3人、淋病76.8人と続いている。
 1998年と1999年の性感染症患者数を比較すると1.14倍に増加している。
特に15才から20才代の女性では2〜3倍の増加を示している。
これは若い女性に主として性器クラミジア感染症が激増したためであるが、
誠に由々しい間題である。
 クラミジアによる感染症は症状がよわいので、女性では黄色いおりものが
多くなったり、性交の時に痛みを訴えたりすることがあるが、症状が出るのは
僅か1/5で、残りの4/5の人は感染していても気がつかないことが多い。
男性の場合には多くの場合排尿の時に痛みがあったり、薄い黄色の
分泌物がある程度なので受診が遅れることが多い。



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