眼科検査

目は心の窓 といわれるように、眼の検査は全身の健康
を知る上で多くのことを教えてくれます。
眼底検査は、瞳から光りを入れて眼球の内側、つまり
網膜を観察する検査です。網膜は人間の体で唯一直接
血管をみることができる部位です。
網膜の血管からは、ある程度全身の血管の状態を推測
することができます。
例えば、高血圧や動脈硬化、糖尿病や膠原病などの
原因で、眼底出血、血管の異常、白斑など様々な変化
を来たすことがあります。
それぞれの所見は、高血圧性眼底(H)と動脈硬化
性眼底(S)をあわせて、Keith-Wagener(KW1- )
で重症度を表します。
しかし、眼底の病気は視力低下や痛みを伴わないこと
もあり、眼底検査で初めて指摘されることも多いよう
です。
又、眼底検査でみつかる重要な眼疾の一つに緑内障が
あります。急に頭や目が痛くなり、霞んで見える急性
緑内障発作を除けば、緑内障も自覚症状はほとんど
ありません。緑内障は、眼圧の高い人がなりやすいと
言われていますが(正常眼圧は10-20mmHg)、実は
緑内障の2/3以上の人が眼圧20以下の正常眼圧緑内障
です。どのくらいの眼圧で目にダメージを来すかは
一人一人異なります。そのため、何年にもわたり
高眼圧が続いていても、緑内障にならない人もいれば
どんどん視野が欠けてしまう人もいます。
緑内障は、その人にとっての眼圧の高い状態が何年
にも続き、視神経にダメージを受け、それに相当する
部分の視野の感度が低下する病気です。進行は非常に
緩やかで、また視力が末期まで保たれるため、自ら
視野狭窄に気づく人は少数です。
人間ドックが普及してから、緑内障で失明する人は
少なくなりましたが、視神経乳頭陥凹や欠損は、
いずれも緑内障の時に眼底に現れやすい所見です。
このような所見を指摘された場合は、視野の精密
検査を受けることをお勧めします。