健康医学協会は、疾病予防および健康増進についての活動を通じ、広く保健と福祉に寄与することを目的として1968年に設立されました。
「最良の治療は予防にあり」といわれるように疾病を早期に発見し、一日も早く治療を開始することは、身体的にも経済的にも大きなメリットがあります。皆様の健康で幸せな生活を保障し、無駄な医療費の削減によって活力ある社会を支えることは、我が国の社会経済に貢献する重要な役目と考えます。
疾病の早期発見早期治療のためには、まずは定期的な身体のチェックです。私どもは創立以来一貫して「健康な人、自分が健康であると思っている人」に対し人間ドックや健康診断の重要性を訴えてまいりました。
最初に設立した霞が関ビル診療所で、私どもは従来からある疾病治療と、人間ドックや健康診断に代表される予防医学を両輪の輪として展開していくことを基本としました。その後いわゆるビル診療所の先駆けとして、地域職域の皆様に育てられ、2011年には12階から3階への移転をきっかけに設備のリニューアルを行ない、MRIやCTといった最新機器によって脳ドック、肺ドックなど精密検査にも対応できる施設となりました。
東都クリニックは霞が関ビル診療所に続きホテルニューオータニに開設しました。当時の日本は高度経済成長真っただ中で、ワンランク上の豊かさを求める方々に都心の一流ホテルに泊まる人間ドックをご提案し、大変評判になりました。東都クリニックも霞が関ビル診療所同様疾病治療のための外来診療と人間ドック・健康診断といった予防医学に対応した施設ですが、こちらは早い時期から高度先進医療に注目し、MRI、CTなどを導入・更新し手軽に先進の医療をご提供できるよう施設の拡充に努めてまいりました。近年では究極のがん検査PET-CTの導入、重粒子線によるがん治療を支援する付属施設の開設など多様なご要望にお応えできる施設となりました。
また、なかなか病院に出向いて健診を受けることができない職場には、検診車・スタッフを訪問させる出張型の健康診断もご提供しております。私どもの長年にわたる検査・診断のノウハウを生かし、職場に居ながらにして法定健診や生活習慣病予防健診、保健師による保健指導、予防接種などをお受けになることができます。
そして最新の医学情報、法制の現状などや私どもの疾病治療の実績・研究の成果を広く皆様に訴える場として講演会・セミナー活動があります。こちらは私どもが旧財団法人として認可を受けた時代から皆様のお役に立つことを念頭に長年行なってきた重要な活動です。研究発表や各界著名人の講演を主とする「健康医学研究会」は2019年3月に50回目を開催し、機関誌「健康医学」も49号を数えるに至りました。さらに医療従事者の育成を目指し東都の名前を冠した「東都大学」を開学し、今では多くの卒業生が医療施設で活躍し始めております。
医療は常に進歩します。私どもはより安全に、より正確に、より迅速に、より安心できるサービスを心を込めてご提供できるよう不断の努力を惜しみません。「心の通い合う、人にあたたかい医療を」をモットーに最良のサービスを今後もご提供していく所存です。